胎動のしゃっくりは大丈夫?多い・続く原因とダウン症との関係

胎動のしゃっくりは大丈夫?多い・続く原因とダウン症との関係について解説します。

妊娠中に胎動として感じる、リズミカルな動きの正体は「しゃっくり」かもしれません。
胎児のしゃっくりは、多くの妊婦が経験する生理現象です。
しかし、あまりに多い、長く続くといった状況から、赤ちゃんは大丈夫なのか、ダウン症などの原因があるのではないかと心配になる人もいます。

この記事では、胎児がしゃっくりをする理由や、ダウン症との関係性など、妊婦が抱える疑問や不安について解説します。

ピクピクと続く胎動の正体はしゃっくり!他の胎動との感じ方の違い

お腹の中で「ピクッ、ピクッ」と規則正しい間隔で続く痙攣みたいな動きは、胎児のしゃっくりであることがほとんどです。
胎動にはいくつか種類があり、しゃっくり以外の胎動との違いは、その規則的な感じ方にあります。

手足を伸ばしたり体を回転させたりするような、強くて激しい動きとは異なり、しゃっくりは比較的弱い振動が同じ速さで続きます。
このリズミカルな動きは、しゃっくり様運動とも呼ばれ、赤ちゃんが元気に成長している証拠の一つです。

なぜ胎児はしゃっくりをするの?横隔膜を鍛える呼吸の練習が主な理由

胎児がしゃっくりをする主な理由は、生まれてからの呼吸に必要な横隔膜を鍛えるためです。
赤ちゃんは羊水の中で肺呼吸はできませんが、横隔膜を上下に動かすことで、呼吸のような運動を練習しています。
この動きが、横隔膜の痙攣であるしゃっくりを引き起こします。

なぜこのような練習が必要かというと、出生後すぐに自発的な呼吸をスムーズに始めるための準備運動だからです。
しゃっくりは、胎児が外の世界に適応するための重要なトレーニングなのです。

赤ちゃんが苦しんでいるサインではないので心配いりません

胎児のしゃっくりは、大人がするしゃっくりのように苦しいものではありません。
赤ちゃんは羊水の中で過ごしているため、しゃっくりによって息が詰まることはなく、むしろ順調に成長している元気な証拠と捉えられます。

このしゃっくりは、呼吸の練習や神経系の発達に伴う自然な生理現象です。
頻繁にしゃっくりを繰り返していても、赤ちゃんが苦しんでいるわけではないので安心してください。
お腹の中でリズミカルに動く様子は、赤ちゃんが元気にトレーニングに励んでいる姿なのです。

胎児のしゃっくりはいつから感じる?1日に何回くらいが目安?

胎児のしゃっくりを感じ始める時期は、早い人で妊娠16週頃からですが、一般的には胎動がはっきりしてくる妊娠中期以降、妊娠20週から25週頃に気づく人が多いようです。
頻度や回数には個人差が大きく、1日に数回感じる人もいれば、全く感じない人もいます。

毎日感じることもあれば、数日間感じないこともあるなど、その日の赤ちゃんの状態によっても異なります。
しゃっくりを感じる時期や回数に明確な目安はなく、個人差が大きいことを理解しておくと良いでしょう。

妊娠後期や臨月になるとしゃっくりの回数が増えることも

妊娠後期に入り、臨月が近づく妊娠30週頃になると、胎児の神経系がさらに発達するため、しゃっくりの回数が頻繁になることがあります。
妊娠9ヶ月を過ぎてから、1日に何度もリズミカルな胎動を感じるようになったというケースは少なくありません。

これは、赤ちゃんが生まれる準備を着々と進めている証拠であり、心配なことではありません。
後期になってしゃっくりの頻度が上がっても、それは成長の一環として捉え、赤ちゃんの力強い生命力を感じてみてください。

胎児のしゃっくりが多いとダウン症の可能性がある?医学的な根拠はありません

胎児のしゃっくりが多いとダウン症の可能性があるという情報には医学的な根拠はありません。
しゃっくりの頻度と染色体異常との関連性を示す研究結果はなく、しゃっくりが多いことがダウン症の兆候であるとは言えません。
胎児のしゃっくりは、あくまで呼吸の練習など、成長過程で見られる生理現象の一つです。

インターネット上の不確かな情報に不安を感じる必要はないので、心配なことがあればかかりつけの医師に相談してください。

しゃっくりを感じる位置でわかる?お腹の赤ちゃんの向きを推測する方法

しゃっくりを感じる位置から、お腹の中にいる赤ちゃんの向きをある程度推測できます。
しゃっくりは赤ちゃんの横隔膜の動きによって起こるため、頭がどこにあるかのヒントになります。

例えば、おへその下や下腹部、恥骨のあたりで規則的な振動を感じる場合、赤ちゃんの頭が下を向いている「頭位」の可能性が高いです。
逆に、おへそより上の位置でしゃっくりを感じる場合は、頭が上になっている「骨盤位(逆子)」かもしれません。
しゃっくりを感じる場所は、赤ちゃんの体勢を知る一つの目安になります。

しゃっくりとは違う?急に胎動がなくなったなど注意すべきサイン

規則的なしゃっくりとは違う胎動の変化には注意が必要です。
例えば、それまで活発だった胎動が急になくなった、または極端に少なくなったと感じる場合は、赤ちゃんからのSOSサインかもしれません。

胎動のカウントなどを通じて日頃から赤ちゃんの動きをチェックし、いつもと比べて明らかに動きが減った、または全く感じない状態が続くようであれば、速やかに産院へ連絡してください。
しゃっくりのような規則的な動きではなく、不規則で大きい動きがずっと続くなど、普段とは違う異変を感じた場合も同様です。

胎動のしゃっくりに関するよくある質問

妊娠中の多くの女性が経験する赤ちゃんのしゃっくりですが、その感じ方や頻度には個人差があるため、さまざまな疑問が生まれます。
ここでは、胎児のしゃっくりに関して特に多く寄せられる質問について、簡潔に回答します。

しゃっくりを感じない場合や、しゃっくりが気になってしまう時の対処法など、不安や悩みの解消につなげてください。

Q1. 胎児のしゃっくりを全く感じないけど、大丈夫?

胎児のしゃっくりを感じなくても全く心配ありません。
胎動の感じ方には個人差があり、しゃっくりが弱い場合や胎盤の位置、羊水の量によっては気づきにくいこともあります。

しゃっくり以外の胎動をきちんと感じていれば、赤ちゃんは元気に成長しています。

Q2. 赤ちゃんのしゃっくりを止めてあげる方法はありますか?

赤ちゃんのしゃっくりを人為的に止める方法も、その必要もありません。
胎児のしゃっくりは、生まれてからの呼吸の練習をしている大切な時間です。

大人のように苦しいものではないため、無理に止めようとせず、赤ちゃんの成長の証として優しく見守りましょう。

Q3. しゃっくりが気になって眠れないときはどうすればいい?

体の向きを変えたり、クッションを使って楽な姿勢を探したりすると、振動の伝わり方が変わり、気にならなくなることがあります。
しゃっくりは自然に収まる生理現象なので、あまり神経質にならず、リラックスできる体勢を見つけてみてください。

まとめ

胎児のしゃっくりは、ピクピクとした規則的な胎動で感じられ、主に呼吸の練習のために起こる生理現象です。
しゃっくりの頻度や感じ方には個人差があり、妊娠後期に増えることもありますが、赤ちゃんが苦しんでいるわけではなく、元気な成長の証です。

しゃっくりが多いこととダウン症との間に関連性を示す医学的根拠はありません。
しゃっくりを感じる位置から赤ちゃんの向きを推測することもできます。
ただし、胎動が急になくなるなど、いつもと違う変化を感じた場合は、かかりつけの医療機関に相談することが重要です。

この記事の監修者

髙下葉月
大島はり灸院 院長。
呉竹鍼灸柔整専門学校卒業。
高校卒業後から5年間、鍼灸院・介護施設にて臨床経験を積む。
資格取得後は本八幡鍼灸院に入社し、2022年に系列院である大島はり灸院の院長に就任。
現在は妊娠中・産後ケアを中心に、逆子・マタニティ腰痛・肩こり・頭痛・むくみなど幅広い不調に対応している。

【資格】
はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、トコちゃんベルトアドバイザー

【経歴】
呉竹鍼灸柔整専門学校 卒業(https://www.kuretake.ac.jp/
本八幡鍼灸院入社
大島はり灸院院長就任

【SNS】
インスタグラム:https://www.instagram.com/oojimaharikyuin/?hl=ja
アメーバブログ:https://ameblo.jp/oojima-harikyu/