産後のおならが止まらないのは私だけ?臭い原因と自宅でできる治し方

産後のおならが止まらないのは私だけ?臭い原因と自宅でできる治し方について解説します。

産後、自分ではコントロールできないおならに悩んでいませんか。
おならが止まらない、臭いがきつくなったと感じ、「なぜ自分だけ?」と不安になる方も多いです。
しかし、産後のおならの変化は多くの女性が経験する自然な現象です。

この記事では、産後におならが増える原因と、臭いを改善し、気になる症状を解消するための自宅でできる具体的な対策について解説します。

産後のおならが止まらない!悩んでいるのはあなただけではありません

頻繁におならが出るようになった

おならがよく出るし、増えた気がする

など、産後におならが増えることに悩む女性は少なくありません。

出産という大きな仕事を終えた女性の体は、自分が思う以上に変化しています。

そのため、産後におならの回数が多くなるのは、決して珍しいことではないのです。

多くのママが同じような経験をしていると知ることで、まずは安心してください。

産後におならをコントロールできなくなる3つの主な原因

なぜ産後はおならを我慢できないと感じたり、ガスが漏れるように出やすい状態になったりするのでしょうか。
その背景には、出産による体の変化が大きく関わっています。
主な原因として、「骨盤底筋の緩み」「腸内環境の悪化」「姿勢の変化」の3つが挙げられます。

これらの原因が複合的に絡み合うことで、おならの悩みにつながっているのです。

出産でダメージを受けた骨盤底筋の緩みが我慢できない原因に

骨盤底筋は、骨盤の底でハンモックのように内臓を支え、尿道や肛門を締める役割を担っています。
しかし、妊娠中の子宮の重みや出産時の強い圧迫によって、この骨盤底筋は大きなダメージを受け、緩んでしまいます。

その結果、肛門を締める力が弱まり、自分の意思とは関係なくおならが出るようになります。
特に、いきんだり、くしゃみをしたり、少しお腹に力が入っただけで、おならが漏れやすくなるのはこのためです。

便秘や悪玉菌の増加が臭いをきつくする仕組み

産後は、授乳による水分不足や育児のストレス、不規則な生活習慣などから便秘になりやすい時期です。
便が腸内に長時間とどまると、腸内で悪玉菌が増殖し、食べ物のカスを腐敗させてしまいます。
この腐敗によって、インドールやスカトールといった臭いの強いガスが発生します。

そのため、産後のおならが臭いと感じるのは、腸内環境が悪化しているサインでもあります。
便通を整えることが、臭いの改善につながります。

授乳中の前かがみの姿勢が腸を圧迫しガスを発生させる

授乳や赤ちゃんのお世話をする際、無意識のうちに前かがみの猫背姿勢になることが多くなります。
この姿勢は、腹部を圧迫し、胃や腸の働きを悪くする原因となります。

腸が圧迫されると、内容物の流れが滞り、異常な発酵が起こりやすくなるため、ガスが発生しやすくなります。
特に食後すぐに前かがみの姿勢でいると、消化不良を起こし、おならとなってすぐに出てしまうことがあります。
日頃から背筋を伸ばす意識を持つことが大切です。

産後のおならはいつ頃落ち着く?回復にかかる期間の目安

このつらい症状がいつまで続くのか、不安に思う方も多いでしょう。
産後のおならの症状が落ち着く時期には個人差がありますが、一般的には体の回復とともに少しずつ改善に向かいます。

ダメージを受けた骨盤底筋やホルモンバランスが元に戻るには時間が必要で、目安としては産後2〜3ヶ月頃から症状が和らいでくるといわれています。
ただし、体の回復スピードは人それぞれです。
産後1ヶ月を過ぎても改善が見られない場合は、後述するセルフケアを試してみましょう。

今日から始められる!産後のおならを改善する4つのセルフケア

産後のおならの悩みは、日常生活を見直すことで改善が期待できます。
我慢できないおならの音や、体にガスが溜まっているような違和感は、セルフケアで軽減できる可能性があります。

ここでは、自宅で簡単に取り組める骨盤底筋体操、腸内環境を整える食事、そして生活習慣のポイントを4つ紹介します。
焦らず、できることから少しずつ始めてみましょう。

【自宅で簡単】骨盤底筋を鍛えておならをコントロールする体操

骨盤底筋の緩みは、おならが我慢できない、意図せず漏れるといった症状の直接的な原因です。
この筋肉を鍛えることで、肛門を締める力を取り戻し、おならをコントロールしやすくなります。

まず、仰向けに寝て膝を立て、リラックスした状態から始めます。
次に、息を吐きながら、膣と肛門をきゅっと締める動きを5〜10秒間キープします。
その後、ゆっくりと息を吸いながら力を抜きます。
この一連の動作を10回ほど繰り返すのを1セットとし、1日に数セット行うのが効果的です。

腸内環境を整えておならの臭いを抑える食べ物の選び方

おならが臭いと感じる場合、腸内環境の改善が臭いを抑える鍵となります。
積極的に摂りたいのは、善玉菌を増やす働きのある食品です。

ヨーグルトや納豆、味噌などの発酵食品には善玉菌そのものが含まれています。
また、野菜や果物、海藻類に豊富な食物繊維や、バナナや大豆製品に含まれるオリゴ糖は、腸内で善玉菌のエサとなり、その働きを活発にします。
これらの食品をバランス良く食事に取り入れ、善玉菌が優位な腸内環境を目指しましょう。

おならを増やしてしまう?ガスが発生しやすい食べ物と飲み物

おならの回数が増えることに悩んでいる場合、特定の食べ物や飲み物が原因でガスが多く発生している可能性があります。
特に、サツマイモやジャガイモなどのイモ類、ごぼうなどの食物繊維が豊富な根菜類、豆類は、消化の過程でガスを発生させやすいことで知られています。

また、ビールや炭酸飲料に含まれる炭酸ガスは、そのままおならとして排出されやすいため、摂取すると回数が増える傾向があります。
これらの食品を完全に避ける必要はありませんが、摂りすぎには注意しましょう。

こまめな水分補給とリラックスがガス溜まりを防ぐコツ

腸の働きを正常に保つためには、水分補給とリラックスが欠かせません。
特に授乳中は体内の水分が失われがちで、水分不足は便を硬くし、便秘やガスが溜まる原因になります。
意識してこまめに水を飲むように心がけましょう。

また、育児によるストレスや疲労は、自律神経のバランスを乱し、腸のぜん動運動を低下させます。
短い時間でも趣味の時間を楽しんだり、深呼吸をしたりするなど、自分なりのリラックス方法を見つけることが、ガス溜まりの予防につながります。

激しい腹痛や続く便秘を伴うおならは病院へ相談しよう

産後のおならは生理的な変化であることがほとんどですが、中には注意が必要なケースもあります。
おならとともに、我慢できないほどの激しい腹痛が続く場合や、市販薬を試しても改善しない頑固な便秘や下痢を繰り返す場合は、医療機関の受診を検討してください。

これらの症状は、過敏性腸症候群(IBS)などの消化器系の病気が隠れている可能性も考えられます。
自己判断で放置せず、まずはかかりつけの産婦人科や、消化器内科、胃腸科などに相談することが大切です。

産後のおならに関するよくある質問

ここでは、産後のおならに関して多くの人が抱く疑問について、Q&A形式で解説します。
多くのママが気になる臭いの問題や、セルフケアを始めるタイミング、そして尿もれとの関係性について、簡潔に回答します。

産後のおならに関する不安や疑問を解消するための一助としてください。

Q1.産後のおならが特に臭いのは病気のサインですか?

産後のおならの臭いがきつくなる主な原因は、ホルモンバランスの変化や生活習慣の乱れによる腸内環境の悪化です。
必ずしも病気のサインではありませんが、極端に強い臭いが続いたり、腹痛や血便などを伴ったりする場合は、消化器系の病気の可能性も考えられるため、一度医療機関に相談することをおすすめします。

Q2.骨盤底筋を鍛える体操は産後いつから始めても良いですか?

産後1ヶ月健診で医師から問題がないと診断されれば、軽い体操から始めることができます。
帝王切開の場合は、傷の回復状態によるため、必ず事前に医師に相談してください。

入院中や産後すぐは体の回復を最優先し、痛みや違和感がある場合は無理に行う前に、まずは安静に過ごしましょう。

Q3.おならだけでなく、産後の尿もれも関係がありますか?

はい、大いに関係があります。
おならを我慢できなくなる原因である骨盤底筋の緩みは、尿道を締める力も弱めるため、産後の尿漏れにも直結します。

くしゃみや咳をした時などに尿が漏れる症状も、骨盤底筋を鍛えるトレーニングを行うことで、おならの悩みと同時に改善が期待できます。

まとめ

産後のおならの悩みは、出産による骨盤底筋のダメージや腸内環境の悪化、生活習慣の変化など、複数の要因が絡み合って生じます。
多くの女性が経験する自然な体の変化であり、一人で抱え込む必要はありません。

回復には個人差がありますが、骨盤底筋トレーニングや食生活の見直しといったセルフケアを継続することで、症状は改善に向かいます。
もし症状が長引いたり、他の不調を伴ったりする場合は、専門医に相談してください。

この記事の監修者

髙下葉月
大島はり灸院 院長。
呉竹鍼灸柔整専門学校卒業。
高校卒業後から5年間、鍼灸院・介護施設にて臨床経験を積む。
資格取得後は本八幡鍼灸院に入社し、2022年に系列院である大島はり灸院の院長に就任。
現在は妊娠中・産後ケアを中心に、逆子・マタニティ腰痛・肩こり・頭痛・むくみなど幅広い不調に対応している。

【資格】
はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、トコちゃんベルトアドバイザー

【経歴】
呉竹鍼灸柔整専門学校 卒業(https://www.kuretake.ac.jp/
本八幡鍼灸院入社
大島はり灸院院長就任

【SNS】
インスタグラム:https://www.instagram.com/oojimaharikyuin/?hl=ja
アメーバブログ:https://ameblo.jp/oojima-harikyu/