頭痛の対策|片頭痛などタイプ別の見分け方と対処法【薬・ツボ・予防】

頭痛の対策|片頭痛などタイプ別の見分け方と対処法【薬・ツボ・予防】

頭痛にはいくつかの種類があり、それぞれ原因や適切な対処法が異なります。
痛みの種類を見極め、症状に合ったセルフケアや予防を行うことが緩和への第一歩です。
この記事では、代表的な頭痛の見分け方から、薬に頼らない対処法、日常生活でできる予防まで、具体的な方法を解説します。

まずは自分のタイプをチェック!2種類の主な頭痛の見分け方

慢性的に起こる頭痛の多くは、原因となる他の病気がない「一次性頭痛」に分類されます。
その中でも代表的なのが「片頭痛」と「緊張型頭痛」です。
この2つの頭痛は痛みの特徴や原因が異なり、対処法も変わるため、まずは自分の症状がどちらのタイプに近いかを知ることが重要です。

ズキズキと脈打つように痛む「片頭痛」の症状

片頭痛は、頭の片側または両側が脈打つようにズキズキと痛むのが特徴です。
痛みは数時間から3日ほど続くことがあります。
体を動かすと痛みが悪化し、吐き気や嘔吐を伴うことや、光・音・においに過敏になることも少なくありません。

痛みの前兆として、目の奥が痛んだり、視界にギザギザした光が見えたりする人もいます。
原因の一つに女性ホルモン(エストロゲン)の変動が挙げられ、20~40代の女性に多く見られます。
また、寝不足やストレス、特定の食べ物やアルコールの摂取が引き金になることもあります。

頭全体が締め付けられるように痛む「緊張型頭痛」の症状

緊張型頭痛は、頭全体がギューッと締め付けられるような、あるいは圧迫されるような鈍い痛みが特徴です。
後頭部から首筋にかけて痛むことも多く、めまいや体のだるさを伴う場合もあります。
主な原因は、精神的なストレスや、長時間のデスクワークなどによる身体的なストレスです。

不自然な姿勢を続けることで首や肩の筋肉が緊張し、血行が悪くなることで痛みが生じます。
片頭痛とは異なり、体を動かしても痛みは悪化せず、日常生活への影響は比較的軽い傾向にありますが、痛みが毎日続く人もいます。
目の疲れも原因の一つです。

【タイプ別】今すぐできる頭痛への応急処置

頭痛の痛みを感じた時、そのタイプによって応急処置の方法は正反対になります。
片頭痛は冷やす、緊張型頭痛は温めるのが基本的な対処法です。
誤った処置は症状を悪化させる可能性もあるため、自分のタイプに合った方法を選びましょう。

熱を伴う場合や、いつもと違う激しい痛みがある時は、すぐに医療機関を受診してください。

片頭痛の場合:冷やして静かな場所で休むのが基本

片頭痛は、脳の血管が拡張して炎症を起こすことで痛みが生じると考えられています。
そのため、痛む部分を冷やすことで血管が収縮し、痛みの緩和が期待できます。
アイスノンや冷たいタオルなどを、こめかみや首筋など痛む部分に当てて冷やすとよいでしょう。

また、光や音の刺激で痛みが増すことがあるため、照明を落とした静かな部屋で横になって休むのが効果的です。

緊張型頭痛の場合:温めて首や肩の血行を促進する

緊張型頭痛は、首や肩周りの筋肉の緊張による血行不良が原因です。
そのため、蒸しタオルやカイロ、入浴などで首筋や肩を温めて血行を促進させると痛みが和らぎます。
マッサージやストレッチも有効です。

特に夏場の冷房が効いた室内や、季節の変わり目の急な温度差は、体が冷えて筋肉がこわばりやすくなるため、カーディガンを羽織るなどして体を冷やさない工夫が必要です。

薬に頼らない頭痛の緩和方法|ツボ押しとストレッチ

頭痛の症状が比較的軽い場合や、薬を飲みたくない時には、ツボ押しやストレッチといったセルフケアも有効です。
特に緊張型頭痛のように、筋肉のこりが原因で起こる頭痛には効果が期待できます。

仕事の合間や自宅でリラックスしている時に手軽に取り入れられるため、痛みの緩和や予防のために試してみる価値があります。

頭痛の痛みを和らげる効果が期待できるツボ3選

ツボ押しは、血行を促進し筋肉の緊張を和らげることで、頭痛の緩和に役立ちます。
特に有名なのが、手の甲の親指と人差し指の骨が交わる手前にある「合谷」です。
少し痛みを感じるくらいの強さで数秒間押し、離す動作を繰り返します。

また、頭頂部のほぼ中央にある「百会」や、耳の後ろにある骨の出っ張りの下にあるくぼみ「完骨」も頭痛に効果的とされています。
心地よいと感じる強さで、ゆっくり指圧しましょう。

肩こりや首こりからくる頭痛に効く簡単ストレッチ

緊張型頭痛の主な原因である肩や首のこりを解消するには、簡単なストレッチが効果的です。
まず、椅子に座ったまま背筋を伸ばし、首をゆっくりと前後左右に倒します。
次に、両肩を耳に近づけるようにすくめ、数秒キープした後にストンと力を抜きます。

この動作を数回繰り返すことで、肩周りの筋肉がほぐれます。
また、腕を組んで頭の後ろに当て、ゆっくりと前に倒すストレッチも、首の後ろの筋肉を伸ばすのに有効です。

市販の頭痛薬を飲む前に知っておきたい選び方と注意点

つらい頭痛をすぐに和らげたい時には、市販の頭痛薬が有効な選択肢となります。
薬局やドラッグストアでは様々な種類の薬が販売されていますが、含まれる成分によって効果や特徴が異なります。

自分の頭痛のタイプや体質に合った薬を選ぶことが大切であり、服用する際には用法・用量を守り、適切なタイミングで飲むことが効果を高めるポイントです。

頭痛薬の主な成分(ロキソプロフェン・アセトアミノフェン等)の違い

市販の頭痛薬の主な鎮痛成分には、ロキソプロフェンナトリウム水和物、イブプロフェン、アセトアミノフェンなどがあります。
ロキソプロフェンやイブプロフェンは、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類され、痛みの原因物質であるプロスタグランジンの生成を抑えることで、比較的強い鎮痛効果を発揮します。

一方、アセトアミノフェンは作用が穏やかで、脳の痛みを伝える中枢に作用して痛みを和らげます。
胃への負担が少なく、子どもや妊娠・授乳中の方でも使用できる場合があります。

薬を飲むタイミングと服用時に避けるべきこと

頭痛薬を飲むと最も効果が得られるタイミングは、「痛みが始まったとき」や「痛くなりそう」と感じたときです。
痛みがピークに達してから飲むと、効果が現れにくくなることがあります。
薬は、コップ1杯程度の多めの水かぬるま湯で服用してください。

お茶やジュースなどで飲むと、成分の吸収に影響が出ることがあります。
また、薬の成分によっては空腹時の服用を避けるべきものもあるため、説明書をよく確認しましょう。

頭痛を繰り返さないために!日常生活でできる予防策

つらい頭痛を根本的に改善するためには、薬で痛みを抑えるだけでなく、頭痛が起きにくい体質や環境を作ることが重要です。
日々の生活習慣を見直し、頭痛の引き金となる要因を避けることが最も効果的な予防法となります。
ここでは、日常生活の中で意識して取り組める予防策を紹介します。

十分な睡眠とバランスの取れた食生活を心がける

睡眠と食事は、頭痛の予防において非常に重要です。
寝不足はもちろん、週末の寝過ぎも生活リズムを乱し、頭痛を引き起こす原因になります。
睡眠時間は7〜8時間を目安とし、9時間以上の長寝は避けましょう。

また、高さが合わない枕は首に負担をかけるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
食生活では、特定の食べ物が片頭痛を誘発することがあります。
バランスの取れた食事を基本とし、自分の頭痛の引き金となる食品があれば避けるようにしましょう。

長時間の同じ姿勢を避け、定期的に体を動かす

デスクワークやスマートフォンの長時間利用など、同じ姿勢を続けることは首や肩の筋肉を緊張させ、緊張型頭痛の大きな原因となります。
少なくとも1時間に1回は立ち上がって休憩を取り、軽いストレッチなどで体を動かすことを意識しましょう。
これにより、血行が促進され、筋肉のこりや目の疲れが和らぎます。

日頃からウォーキングやヨガなど、適度な運動を習慣にすることも、全身の血行改善とストレス解消につながり、頭痛予防に効果的です。

頭痛の発生日や痛みの種類を記録する「頭痛ダイアリー」

頭痛ダイアリーとは、いつ、どのような状況で頭痛が起きたか、痛みの程度や持続時間、服用した薬などを記録する日記のことです。
記録を続けることで、自分の頭痛のパターンや、天候、食事、ストレスといった誘因を客観的に把握できます。

この情報は、セルフケアによる予防策を立てるのに役立つだけでなく、病院を受診する際に医師へ症状を正確に伝えるための重要な資料となります。

こんな症状は要注意!すぐに病院へ行くべき危険な頭痛とは

ほとんどの頭痛は命に関わるものではありませんが、中には脳梗塞や脳腫瘍、くも膜下出血といった重篤な病気が原因で起こる「二次性頭痛」が隠れている場合があります。
これらは緊急の対応が必要となるため、危険な頭痛のサインを知っておくことが非常に重要です。

「いつもと違う」と感じたら専門医への受診を検討しよう

「バットで殴られたような突然の激しい痛み」や「経験したことのないような最悪の痛み」を感じた場合は、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。
その他にも、手足のしびれや麻痺、ろれつが回らない、物が二重に見えるといった神経症状を伴う頭痛や、高熱、意識障害を伴う場合も危険なサインです。
また、50歳以降に初めて頭痛を経験した場合や、日に日に痛みが悪化していくような場合も、専門医への受診を検討してください。

頭痛で病院へ行く場合は何科を受診すればいい?

頭痛で病院を受診する場合、まずはかかりつけの内科に相談するのも一つの方法です。
しかし、専門的な診断や治療を希望する場合は、脳神経内科や脳神経外科、あるいは「頭痛外来」を標榜するクリニックを受診するのがよいでしょう。
これらの診療科では、CTやMRIなどの画像検査を通じて、二次性頭痛の可能性を調べることができます。

特に慢性的な頭痛に悩んでいる場合は、頭痛専門医に相談することで、適切な診断と治療につながります。

頭痛の対策に関するよくある質問

ここでは、頭痛の対策に関して多くの方が抱く疑問について回答します。

Q1. 頭痛がするときに、コーヒーを飲むと良いと聞きましたが本当ですか?

コーヒーに含まれるカフェインには血管収縮作用があるため、血管拡張が原因とされる片頭痛には効果的な場合があります。
しかし、筋肉の緊張による緊張型頭痛には効果は期待できません。
また、カフェインの摂り過ぎや離脱が新たな頭痛の原因になることもあるため、飲む量には注意が必要です。

Q2. 天気や気圧の変化によって頭痛が起きるのを防ぐ方法はありますか?

天気や気圧の変化による頭痛を防ぐには、自律神経のバランスを整えることが重要です。
規則正しい生活や適度な運動、バランスの取れた食事を心がけましょう。
また、天気予報アプリなどで気圧の変化を事前に把握し、体調管理に役立てるのも一つの方法です。

痛みが予測できる場合は、早めに薬を服用するなどの対策も考えられます。

Q3. 子どもが頭痛を訴えた場合、市販薬を飲ませても大丈夫ですか?

子どもに使用できる成分(アセトアミノフェンなど)を含む市販薬もありますが、必ず対象年齢や用法・用量を確認してください。
自己判断で大人用の薬を与えるのは危険です。
頭痛が頻繁に起こる、痛みが強い、他の症状(発熱、嘔吐など)を伴う場合は、安易に市販薬を使わず、小児科を受診しましょう。

まとめ

頭痛対策の基本は、自分の頭痛が「片頭痛」か「緊張型頭痛」か、そのタイプを把握することから始まります。
タイプによって冷やすべきか温めるべきかといった応急処置が異なり、効果的な予防法も変わってきます。
痛みがつらい時には市販薬も有効ですが、生活習慣の見直しやセルフケアを組み合わせ、頭痛そのものが起きにくい状態を目指すことが大切です。

ただし、これまで経験したことのないような激しい痛みや、他の症状を伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。


 
大島はり灸院は完全予約制です。

この記事の監修者

髙下葉月
大島はり灸院 院長。
呉竹鍼灸柔整専門学校卒業。
高校卒業後から5年間、鍼灸院・介護施設にて臨床経験を積む。
資格取得後は本八幡鍼灸院に入社し、2022年に系列院である大島はり灸院の院長に就任。
現在は妊娠中・産後ケアを中心に、逆子・マタニティ腰痛・肩こり・頭痛・むくみなど幅広い不調に対応している。

【資格】
はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、トコちゃんベルトアドバイザー

【経歴】
呉竹鍼灸柔整専門学校 卒業(https://www.kuretake.ac.jp/
本八幡鍼灸院入社
大島はり灸院院長就任

【SNS】
インスタグラム:https://www.instagram.com/oojimaharikyuin/?hl=ja
アメーバブログ:https://ameblo.jp/oojima-harikyu/